小さくても強い力で皮膚に食らいつき、吸血するマダニ。
咬みつかれた傷口からマダニのだ液や細菌、ウイルスが侵入することで
さまざまな感染症に罹患します。ときには命を脅かすなんてことも…。
小さくてもこわい虫、マダニの生態について知り、
しっかりと対策を行いましょう。
マダニは普段私たちが耳にするダニとは別の種類です。
マダニは肉眼でわかるほどの大型のダニのこと。
野外に生息し、吸血のため動物に寄生することで、
さまざまな病原体を運ぶことがあります。
一般的にダニと呼ばれているのは目に見えない「微小ダニ」。
畳や布団などに生息し、アレルギーなどの原因となります。
私たちを脅かすダニ被害のほとんどは
マダニによるものなんです。
ここからはマダニについてさらに詳しく見ていきましょう。
犬の皮膚に寄生したメスのマダニは、充分に吸血すると産卵のため地上に落下します。
地上で生まれたマダニは様々な動物の血液を吸い、脱皮を繰り返しながら成長していきます。
春から夏にかけて成ダニが、秋から冬には卵から孵化した幼ダニや若ダニが活発になるように
季節を問わず、1年を通してマダニは活動しているんです。
ノミと同様、マダニも凄まじい繁殖力を持っています。
マダニが種類によって様々な環境で繁殖することができます。繁殖条件が揃っていると、
なんと1カ月で1匹から2000~3000個卵を生むと言われています。
1匹
1ヵ月後…
0個
マダニはあらゆる草むらの中に身を潜め、
葉の裏や茎の先などから宿主となる動物を待ち構えています。
緑があればどこにでもいるマダニ。散歩や旅行に出かけるときには注意が必要です。