マダニが寄生することでかかる病気
- ダニ麻痺症
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犬に影響
- どんな病気?
- 吸血する際に体内に入ったマダニのだ液によって
筋肉が麻痺してしまう病気です。
唾液腺から強力な神経毒を出すダニの多くは
アメリカやオーストラリアに生息しています。
- 症状
- フラフラ歩く、後脚の脱力、顔面筋の弛緩、
呼吸筋麻痺、発声障害、瞳孔散大など
マダニが運んでくる病気
- 犬バベシア症
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犬に影響
- どんな病気?
- マダニによって媒介されたバベシア原虫が赤血球を破壊し、
貧血などを引き起こす病気です。
- 症状
- 食欲低下、発熱、血色素尿(茶色~褐色の尿)、黄疸(おうだん)など
重篤の場合は重度の貧血、黄疸および多臓器不全が起こり、死に至る場合もあります。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
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人に影響
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犬に影響
- どんな病気?
- SFTSウイルスを持ったマダニに吸血されることで感染する病気です。
2009年に初めて中国で報告され、
日本では2013年に国内で初めて人の死亡例が報告されました。
- 症状
- 犬:一般的に無症状ですが、まれに発熱や食欲消失、
白血球減少症、血小板減少などがみられます。
人:発熱、倦怠感、食欲低下、消化器症状、リンパ節腫脹、出血(血小板減少)など
- ライム病
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人に影響
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犬に影響
- どんな病気?
- マダニによって媒介されるボレリア菌が引き起こす病気。
マダニが吸血した際に感染します。
日本では北海道や長野県での感染例が数多く報告されています。
- 症状
- 犬:まれに元気消失、食欲不振、跛行、発熱が見られます。
人:刺咬部を中心とした特徴的な遊走性紅斑(徐々に広がる紅斑)、
発熱、リンパ節腫脹、関節痛、慢性萎縮性肢端皮膚炎や慢性関節炎など
- 日本紅斑熱
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人に影響
- どんな病気?
- 1984年に徳島県で初めて確認された病気です。主に関東よりも西の地域に見られます。
動物や人間の細胞内で増殖する細菌、リケッチアの一種である
紅斑熱群リケッチアによって引き起こされます。
- 症状
- 39~40度の高熱、頭痛、寒気、倦怠感、発疹(紅斑)など